日本は構造的な人手不足に陥っています。

その中でも、介護と保育の人手不足は深刻で、各施設の採用の担当者の方は、人材難に直面しています。

医療福祉領域での人材紹介をおこなっている梶岡博樹が目の当たりにしているケースをご紹介します。

保育士の不足で介護で働けないケース

介護職を希望してくる求職者の方で、女性の割合は高いです。

子育て中のママさんも、介護の仕事にあこがれて、求人に応募してきます。

そんなときに、保育施設の人材難で、就業できないケースや、待機児童で就業を待っているケースが見受けられます。

国の基準

国が定める「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」では、

0歳児→概ね3人に保育士1人
1~2歳児→概ね6人に保育士1人
3歳児→概ね20人に保育士1人
4~5歳児→概ね30人に保育士1人

上記のようになっております。

介護福祉士や介護支援専門員といった資格保有者が、職場に復帰したいと思った場合に、上記の基準からいくと、特に3歳児未満までが、就業機会を得るのが容易いことではないのが想像できます。

人手不足の連鎖

人手不足の介護業界が、同じく人手不足の保育施設の定員の問題で、就業できない連鎖により、本来は介護で働ける潜在的な介護従事者の雇用機会を失ってしまう連鎖が生じています。

これは、介護業界だけに限らない問題ですが、託児所の併設等が採用ソリューションとして、存在します。

働きたい人が働ける環境整備が急がれます。